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退職の時代背景

現場の疲弊

企業業績は過去最高益を更新(2006)しつつも、現場の人間は限界まで働かされているのではないだろうか?

週間エコノミスト(2006・03・14)では「職場崩壊」というテーマで、会社は利益を出しているがその陰に隠れた現場の悲鳴を数多く取り上げている。

そこでは日本で最も優れているとされるトヨタ自動車の現場も取り上げられている。トヨタのリコール台数は93万台(03年)から188万台(04年)とほぼ倍増している。品質管理の徹底が求められているはずなのだが、工場は人手不足だが非正社員を活用するという方針でで、@人件費削減A将来の需給変動に対応できる体制(要するに売れなくなったら解雇?)を実現している。だが大きな待遇格差・不安定な雇用といった条件で働く非正社員中心の職場で、高品質が保てるかどうかは疑問が残る。

では正社員の条件は良いのかというとそうとも限らない。長年のリストラで「人員は減り」つつも「ノルマだけは増える」という厳しい状況に置かれている。過剰なノルマ達成のための「サービス残業」が正社員だからという理由で当たり前に要求されている。

全ての企業がそうだと言うわけではないが、結局のところ過去最高益というのは低賃金で「非正社員」雇用し過重労働で「正社員」を酷使することで達成しているのではないだろうか?そうした疲弊した現場が、今後も成長し利益を上げていくことが可能だろうか?現場の疲弊を放置することでの「正社員」「非正社員」を問わない退職者の増加は、長期的に見て企業や日本の活力を低下させてしまうだろう。